内科・漢方内科|横須賀市 久里浜
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2022.5.11

コロナ感染症の後遺症に漢方が役立つお話

多種多様な症状に、漢方を処方

 新型コロナウィルス(COVID-19)に感染すると、発熱・扁桃痛・咳や痰などの風邪症状のほか、倦怠感、味覚・嗅覚障害、下痢嘔吐や食欲不振などの消化器症状、耳鳴り、めまい、呼吸困難感、ドライアイ、ドライマウス、関節痛、筋肉痛、脱毛、頭痛、頭がぼんやりとして思考能力が低下した状態(これを脳に霧がかかったようなので「ブレイン・フォグ」と言います)、精神不安、記憶障害など、多種多様な症状が持続し、後遺症として残ると報告されています。

食欲不振・下痢・嘔吐

 漢方では、食欲不振などの消化器症状は、水や穀物などに含まれる“後天の気(こうてんのき)”を吸収する消化器官(脾)が損傷された状態である「脾虚(ひきょ)」と考え、脾虚に有効な『六君子湯(りっくんしとう)』などを用います。

体がだるい

 倦怠感があれば、気虚(ききょ)が存在すると考え、『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』などを用いることがあります。

脱毛、思考能力の低下

 体毛は血余(けつよ)と言い、脱毛は血の足りない「血虚(けっきょ)」の状態であるととらえます。ブレイン・フォグも、頭に血流の巡りが良くない「血虚(けっきょ)」ととらえ、養血作用のある『四物湯(しもつとう)』から派生した『十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)』や、『人参養栄湯(にんじんようえいとう)』を用いて治療することがあります。

味がしない、匂いが分からない、関節痛、筋肉痛

 味覚・嗅覚障害や関節痛、筋肉痛、頭痛などでは、神経などの組織が炎症を起こし、血流の鬱滞すなわち「●血(おけつ)」を起こしていると考え、駆●血剤(くおけつざい)である『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』や『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』などを用いることがあります。

 また、炎症を起こす原因が水分の鬱滞、すなわち「水毒(すいどく)」ととらえ、『五苓散(ごれいさん)』などの水毒を去る処方を用いることもあります。(●は病の丙が於に)

記憶障害、感冒症状、頭痛、筋肉痛

 また、記憶障害では、『加味帰脾湯(かみきひとう)』、長引く感冒症状や頭痛には『香蘇散(こうそさん)』や『柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)』を、しつこい筋肉痛には『桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)』などを用いて治療します。

◇  ◇  ◇  ◇

これらはほんの一例です。

 要は、人間のからだは、「気(き:エネルギー)」「血(けつ:栄養)」「水(すい:潤い)の3つがバランス良く巡ることで健康が保たれており、どこかに過不足があったり、流れが滞ったりしたときに身体の不調が起こるという考え方です。

 できるだけ、各々の個人の自然な元の状態に戻すことを目的として、柔軟に対応しつつ、漢方の処方を適切に選択して治療することを原則としています。

(院長: 小野村)




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