内科・漢方内科|横須賀市 久里浜
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2021.9.1

漢方の効果を実感した症例(4)

風邪をよくひく

 「よく風邪をひくんです」と連れて来られる患児。たいてい、こういう子供さんは胃腸が弱くて、麻黄(まおう)の入っている『葛根湯(かっこんとう)』などの処方は飲めませんので、『香蘇散(こうそさん)』『桂枝湯(けいしとう)』『苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)』などを出します。そうしてしばらく様子を見ているうちに、だんだん風邪をひきにくい体質になっているようです。

冷え性がひどい

 冷え性というのも、本人にとっては辛い症状であろうことは、想像に難くありません。漢方には冷え性を治す処方が沢山あります。

 体質に応じて『当帰芍薬散加附子(とうきしゃくやくさんかぶし)』『当帰四逆加生姜湯加附子(とうきしぎゃくかしょうきょうとうかぶし)』『真武湯(しんぶとう)』などを用いています。これらの薬を服用しているうちに、自然と「長年のしもやけが治った。」「生理痛がいつもより軽くなった。」などの声をいただくことも多いのです。

下痢がなおらない

 漢方では、同じ下痢でも幾つかの分類をして、体質別に処方を決めています。いわゆる、感染性胃腸炎の嘔吐下痢症では『五苓散(ごれいさん)』を、冷たい飲食物を摂りすぎて下痢になった場合は、『胃苓湯(いれいとう)』を、胃腸の蠕動運動亢進の下痢の場合は『大建中湯(だいけんちゅうとう)』を用います。

 また、虚弱体質などで、渋り腹があり、お腹が張って苦しい時には『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』を、逆に渋り腹や腹満はないが、排便時にはいつも下痢だという場合には、『啓脾湯(けいひとう)』を用いると改善する例が多いです。

 消化吸収能力が衰えて、食べた物がそのまま未消化で下痢になる場合を、漢方では「完穀下痢(かんこくげり)」と言いますが、この「完穀下痢」には、『茯苓四逆湯(ぶくりょうしぎゃくとう)』を用います。さらに、寒冷刺激で悪化する下痢症や「五更泄瀉(ごこうせっしゃ)」と言って、毎朝、夜明け頃に下痢する症例では『真武湯(しんぶとう)』を用いて軽快する例が多いのです。

(院長: 小野村)




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